「2019年7月26日 川旅-4日目」【中の川、ヌビナイ川下見】

川旅日記
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寝坊したから川の下見の日にしたんじゃない!
下見の日だから寝坊したんだっ!


寝坊したって朝食は必要!

歴舟川の支流、中の川とヌビナイ川はカムイコタンキャンプ場の少し上でほぼ同時に歴舟川に注ぐ。今回は歴舟川を一時中断して、この2本の支流も下ろうと思う。
地形図を見ながら車で中の川を辿ってダム湖らしき所を目指す。
川の南側の道に入るとダートとなり、自転車でどこまで行けるか怪しいな、と考えていると、
車の前方20mほど離れていたと思うが、大きな動物が逃げるように左の茂みに入っていった。羆!?実際は動物の尻しか見えなかったし、一瞬で茂みに消えたので確信は持てないが、
鹿にしては大きいし鹿よりずっと黒かった。急に緊張感が高まる。
そのままダートを辿ってダム湖まで行ったが、ダム下で川に降りる場所が見つけられない。
中の川大橋まで戻って川の北側の道も辿るがこれもダート。そしてすぐに通行止めとなる。
中の川は下る距離が短くなるが、中の川大橋から出るのが無難か?羆怖いし…


中の川の支流、コウエイ川。
ココから中の川に出るのもありだな。

すぐにヌビナイ川に移動。川の北側の道を辿る。
途中の渓石橋や聖徳橋からも川に降りられる事を確認。
一番上流に架かる橋の手前で通行止めとなる。
しかしここからも川には降りられる。明日はココから下ることに決める。

来た道を戻りながら、聖徳橋の少し下、地形図に載っていた堰のマークが気になり、
どの程度の規模か見に行くことにする。
ちょうど堰のある辺りで川に向かう道を見つけたので入っていくと鹿が車の前を横切った。
始めの羆の件が有るので必要以上に驚いてしまった。
川には楽に出られたが、


予想以上に高さのある堰堤がそびえていてちょっと愕然とする。
小さな川だから小さな堰だろう、とタカをくくっていた。そして問題は高さより両岸の崖。
堰の真下まで行って確認したが、ハーネスとロープとエイト環が有れば降りられるけど…
ってレベルで、カヌーや荷物を持って丸腰で降りるのはかなり危険。
明日はこの堰の下からスタートする事に変更。見ておいて良かった!
知らずに上から下っていたらヤバかったかもしれない。ちなみに堰の上も見に行ったが、
岸に上がるのもかなり厳しそう。
どうにかして上陸したとして、延々歩いて道に出て、
再び堰の下で川まで戻るというのはあまりにも辛いだろう。

今まではほとんどの川で、
川地図と言って川下りのための情報が載っている地図を参考にしていたが、
川地図を持っていない川を下見して、改めて先人達の情報のありがたさを痛感した。


〈おまけ〉今年の携行食。ミックスナッツ+ドライフルーツ+グラノーラ。
これらを混ぜでボトルに入れておけば、カヌーに乗ったままいつでも食べられる。
しかもこの組み合わせが旨い!
ボトルに付けてる黄色いリールキーホルダーは強力なマグネットのおかげで
勝手にリールが伸びていかないスグレモノ!
カヌーでヒモが沢山あると沈した時に足に絡んで危ないのだ!

1975年生まれ、東京都出身。多摩美術大学美術学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。企業にてパッケージデザインに携わったのち、1999年独立。企業や団体の広告デザインを中心に各種グラフィックデザインを行いながら、毎年夏には日本各地の川の上流から海へ出る川旅に出かけている。2019年現在、下った川は60本。三途の川を100本めとして、99本を目指す「川旅99」プロジェクトを進行中。

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