「2019年8月8日 川旅-17日目」【天塩川-3 名寄~美深】

川旅日記
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5:30起床。小雨が降っている。


曙橋の下で朝食。
漕ぐか停泊か迷うが、とりあえず今日のゴール予定地の美深へ偵察に行く。
岸のカヌーポートは使いやすそう。
行動を開始すればこの程度の雨なら問題ない!という気になる。


自転車を残置して曙橋に戻る。


9:30出発。雨は降ったり止んだりの繰り返し。

 
瀬もライニングダウンも無いノッペリとした流れが続く。
街を離れると両岸の山がそびえてくる。川と山と空だけの世界。
たまに橋があるだけで珍しく感じて写真を撮ってしまう。


丹頂、オジロワシ、カワセミ、キタキツネ、など動物の姿もよく見かける。
川面はノッペリとしていても流れはまずまずあって漕ぎやすい。

 
たまに小さな瀬を見つけてるとわざわざそこを通るようにする。
岸から張り出した枝が作る緑のトンネルも楽しむ。


午後から少し向かい風が吹くがカヌーを押し戻すほどの強さはなく、
漕がなくても流れに任せて進めるレベル。オヤツに魚肉ソーセージ。


急がず地道に漕げばイイ。


14:00美深着。
携帯を見るとMからメッセージ。
「今筬島にいて、これから旭川に向かって40号を天塩川沿いに走るが今どこにいる?」とのこと。
これから自転車で名寄へ車を回収に行くので曙橋で会うことに決める。
急いで自転車を組んで曙橋を目指す。軽い峠越え。登りはキツいが下りで46m/hを出す。


自転車をたたんで車に積み、Mに電話。
ちょうど曙橋に着いてボクを探していた。


たった4日振りだけど懐かしい。
話たい事が山ほど有って全然頭がまとまらない。


また一緒に夕飯を食べたいところだけど、予定も有ることだし、
積もる話はまた帰ってから、ということでいよいよ本当に解散。
M、Kちゃん、Yちゃん、ありがとー!
一緒に遊んだ約1週間、ホントに楽しかったよ!!

美深に戻ってマーシャスを仕舞い、セデイアックを用意。
これから先は軽くて小回りの利くマーシャスより推進力の有るセデイアックの方が良いだろう。
本当はポテージの無い今日からセデイアックでも良かった。
でももっと言うと、どこをどの舟でもあんまり関係ない。なんとなく使い分けたいだけ…。
夕飯の支度をしているといよいよ雨が本降りになってきた。


いつもの夕飯だけど何だか具が少なくなってきた。
濡れながら夕飯を済ませて片付けをしているとポリス登場!
早く片付けを済ませたいのに免許証の確認やら、
何やってるかの説明やら、つまり得意のショクシツ…。
「変な人がいたり、何か有ったらすぐ110番してくださいね!」と優しい物腰だが、
ボクを怪しいと思ってショクシツしたんだろ!べつにイイけど。

雨脚は強まる一方で明日も午前中は雨。いよいよ明日こそ停泊だな。
気温も下がってきてすっかり寒くなった。車に入ってシュラフに潜り込む。

1975年生まれ、東京都出身。多摩美術大学美術学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。企業にてパッケージデザインに携わったのち、1999年独立。企業や団体の広告デザインを中心に各種グラフィックデザインを行いながら、毎年夏には日本各地の川の上流から海へ出る川旅に出かけている。2019年現在、下った川は60本。三途の川を100本めとして、99本を目指す「川旅99」プロジェクトを進行中。

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