27機の風車を目指して進む。
雲が多くて利尻島が見えないのが残念…。
あれだけ風車が並んでいるということは、ここは風が強く吹く地域ということ。
ヒドイ時には小舟が飛ばされるほどの風が吹くという。
川では午後から強風に悩まされることが多い。
風を警戒するなら午前中にいかに距離を稼げるかが勝負。今日は今のところ風は吹いていない。
もう何も考えたくはない、ずっとココに居たい、という気になる。
川が南を向いて、27機の風車を後にする。
ココまで来れば風は大丈夫だろう。吹いても西からの横風。
防波堤に寄って進めば凌げるはず。あとはひたすら漕ぎ続ければ良い。
普段、川を下っている時は、いかに流れを上手く捉えて進むかが大事で、
実は自分の力はそれほど使っていない。
この静かな川面を流れの力を借りずに自分がどのくらい全力で漕げるか試してみる。
まずは力一杯全力で300漕ぎっ!だけど全力なんて長続きはしない。
人生も仕事もほどほどで手を抜かないといけない。
いくら全力で頑張ったって長続きしなきゃどこにもたどり着けない。
力尽きない匙加減で、正確には分からないけど5kmを1時間弱で漕いだと思う。
ただし流れはほとんど無いように見えても0じゃないから全部自分の力ではない。
夢中で漕いでいるうちに河口大橋を越え、
いつの間にか昨日来た13年前のゴール地点の木製カヌーポートまで来ていた。
最後はグイグイと漕いで海に出る。今度こそ長い長い天塩川を漕ぎ切ったぞ!
ウカウカしているとドンドン沖に流されてしまう。記念撮影をしたらすぐに川を遡上開始。
しかしパドルが重い。考えているよりずっと重い流れに押されて海に出たんだ、と気付かされる。
川面との高低差の少ない護岸まで遡って上陸。
一番の強敵である向かい風も吹かず運が良かった。くじけそうになるほど辛いことも無かった。
だけどヤッパリ長かった天塩川を下り終えた充実感は大きい。
松浦武四郎も迎えてくれた。
鏡沼キャンプ場の管理棟に行って、昨日預けた自転車を受け取り、
すぐに天塩大橋に向かって走り出す。
キャンプ場に戻って隣接している温泉へ。
いつ以来の風呂だろう?10日振りくらいか?
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